MEC食講演会 in 大阪 レポ (講演会:ドクター渡辺編)

大阪MEC食講演会から、早くも1周間が経ってしまおうとしています。そろそろ記憶があやふやになってきちゃっていますが、思い出せる限りで渡辺先生の講演をレポしたいと思います!

講演のはじめに、「写真、動画、ブログ、SNSでの共有OKです」と言ってくださったので、写真もバンバンとっちゃいました!・・・が画質があまり良くなく、また会場の隅の方の席だったのでイマイチな写り・・・申し訳ないです。

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渡辺先生講演

血中コレステロール値とコレステロールの経口摂取には関連性がない

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MEC食を実践している人たちならもちろんすでに知っていることですが、「食事で取るコレステロールは、血中コレステロール値とは関係ありませんよ!」というところから始まりました。

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エビや卵、お肉はコレステロールが高いから控えなければ・・・っていうのが世の中の常識。でもコレってアメリカでは2013年に否定されているし、日本でもすでに否定されている都市伝説なんです。

私が気になったのは、経口摂取するコレステロールと血中コレステロール値が関係ないのは厚生省が認めているとして、血中コレステロール値が高いこともOKと認めているんだっけ・・・?というところでした。そのような研究結果があることは知っていますが、国が認めたんだっけどうだっけ・・・?と気になっていました。あとで調べなくちゃ・・・

劇的ビフォーアフター!

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渡辺先生がテレビに出た時の紹介とともに、劇的ビフォーアフターの写真が公開されました。彼女は、先生の病院の看護師さんだそうです。今や有名になってしまって、スーパーとかで声をかけられちゃうそうですよ(笑)

私にもこんなビフォーアフターが訪れて欲しいなあ。

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公演中の渡辺先生。会場中を歩き回りながらご公演なさっていました。すごくエネルギッシュです。肌もキレイです。

アイドルじゃないですが、目の前まで来てくれると「わぁっ♡」という気分になってしまうミーハーな私でした(笑)

生き残っている先住民族は狩猟民族のみ

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「Before They Pass Away(彼らがいなくなる前に)」という本から、何枚か写真の紹介。この写真は、その中でも渡辺先生が一番好きとおっしゃっていたものです(記憶違いだったらごめんなさい)。

そして、先住民族はカラダがみんなスリム。ただ細いだけではなく、必要な筋肉が備わった上でのスリムなので、肉体としてすごくキレイです。

先住民族としてはマサイ族が有名だったりしますが、今生き残っている先住民族は、すべて狩猟民族だそうです。農耕民族は生き残っていないのだとか。

人類は昔から、肉を食べて生きてきました。というメッセージがひしひしと伝わってきました。

日本人の寿命は、戦後の欧米化によって伸びた!

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日本人って本当に戦前まで小さかったんですね。戦後食事が豊富になって、肉を食べるようになって、平均身長がぐーんと伸びているのがわかります。

・・・私は150センチのちびで、ざんねんながら欧米化の波にはのれなかったんですけど・・(涙)

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そして寿命も、ぐーんと伸びています。理由は簡単、食の変化によって栄養が取れるようになったからですね。

沖縄は健康長寿県!

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糖尿病死亡率、脳血管羅患死亡率、心疾患死亡率、がん死亡率の県別ランキング。

沖縄県、優秀ですね。それに比べて上位にランキングされる県は・・・米どころ、うどん県、・・・などなど。その率が、ほんの僅かな差ではなくて2倍程度の開きがあることにびっくりしました。

そして意外や意外、私が住む愛知県は沖縄県についで優秀ではないですか!なんででしょうね?名古屋コーチンや味噌カツ、どて煮といったような肉料理文化が比較的盛んだからでしょうか?

そして、MEC食誕生 in 沖縄

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MEC食は御存知の通り、沖縄で誕生しました。

肉・卵・チーズをよく噛んで食べることで、その人があるべき健康な姿へ導く食事方法です。

先生も、カロリー理論に基づいて患者さんを指導していた時期があったそうです。みんな熱心にやってくれるけれども、一向に状況はよくならない。そんななかで、患者さんと手取り足取りで生み出したのが「MEC食」なんですね。(この辺りは「日本人なら米を食べるな(通称黄色い本)」に詳しく書いてあったかと思います)

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この表を見て、「ご飯には栄養がたくさんある」といえる人はいるのでしょうか?

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この表を見て、「大豆は畑の肉」といえる人はいるんでしょうか?肉と豆腐比べたら、お豆腐が相当貧弱なことがわかります。

つまり、今までの「日本人は米で健康に生きるようになっている」とか、「肉より豆腐のほうが良質なタンパク源」というのはイメージだけの話であって、科学的な話しでないことがこの栄養表を見たらすぐにわかりますよね。

MEC食は糖質0からのスタート

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糖質制限からMEC食に興味を持たれているひとも多いと思います(私はなんちゃって糖質制限(ご飯だけ抜き生活)から、MEC食に至りました)。

そんな時に気になるのが食品の持つ糖質量。でも、MEC食ではあまり糖質量を厳密に気にする必要はないのですね。なぜならば、肉・卵・チーズをベースに食生活を送っていたら、限りなく糖質は0に近づいていくからです。

代替食品をうまく使って、糖質をいかにXXgにおさえていくか、という考えではないのです。肉卵チーズを食べていたら、糖質摂取量なんて勝手に抑えられていくのです。肉200g、卵3個、チーズ120gを食べて、それでも他のものを食べたかったらどうぞ、という考えがそれを表していますね。

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MEC食を続けていくと、米とかパンとかが主食とかそういった考えがどんどんなくなっていくんですよね。肉料理はメインディッシュといいますよね。その通り、肉が主菜なんです。

たまにごはんやパンを食べたら美味しいな~とは思いますが、それを毎日食べないと生きていけないという感覚は、MEC食を始めたらすぐにおさらばできると思います。米なんておまけですよ、おまけ。

質問コーナー

MECの広まるスピードが遅すぎる!

病院で看護師をされている方からの質問。

今、MEC食は草の根で広がっているけれども、病院などの現場では今まさに苦しんでいる人がいる。それに対して医者や栄養士は不勉強で、いまさら「ご飯が大事」等と言っている。もっともっとスピード感を持って広がっていって欲しい!というような熱いメッセージでした。

渡辺先生の回答は、「焦る気持ちはわかるけれども、医者や栄養士にもその人達の生活がある。だからそのような理由で、なかなか動き出せないという事実もあるだろう。今私達ができるのは、草の根で地道に広げていくことです。」とおっしゃっていたと思います。

ベースは?

おそらく医療機関の方からの質問。

途中で、患者さんのお腹につけた管に、直接生卵を注入しているシーンが有ったのですが、それに対する質問でした。生卵を注入する上で、ベースの使用はどうしているのか、という質問です。

ここでいう「ベース」というのは、MEC食のベース量のことではなく、食事が出来ない患者さんに栄養を注入する薬剤のことをおっしゃっているのでしょうね(と私は理解しました。医療は素人なので間違っているかもしれませんが)。

渡辺先生の回答は、生卵の数に合わせて、ベースは減らしたりしている。何しろベースは糖質の塊なので、あまり与えたくないと思っている。ただし患者さんの家族の協力が必要(卵は家族からの差し入れという形で使用している)なため、家族との相談の上でケースバイケースで決めている。生卵を入れると、褥瘡にはテキメンに効きますよ、とおっしゃっていました。ラードなども注入することがあるそうです。

ベース量が食べられません

ベース量が食べられません、どうすれば?という質問。

先生は、ベース量はあくまでベースですから、それ以下でも満足されているのであればムリに食べる必要はありません。とおっしゃっていました。痩せたいから・太りたくないからという理由で減らすのはNGですけれども(というか、栄養が行き渡っていない状態だと、ベース量では到底足りず、もっともっと食べたくなります)、栄養が満ちてきて、食べる量が減ってくる分には問題無いです、とおっしゃっていました。

肉を食べない人は?

宗教とか、倫理観の問題から、肉を食べない人はどうすればいいですか?(もしくはそういう人に勧めるにはどうしたらいいですか?)という質問。

先生の回答は、それであれば魚を食べればいいと思いますが、魚で肉と同じ栄養を取るのは難しいんですよね、お金もかかります。という回答でした。

お肉を勧めるのは、必要な栄養を摂るのにかかるコストの問題から、という部分も大きいそうです。魚で同じ量を摂ろうと思うと、物質量的にも大量に取らなければならないし、そうすると金額がかさむと。お肉のほうがコストパフォーマンスがいいんですね。

でも、食べないよりは食べたほうがいいですから、お肉が食べられないのであればお魚、お魚もムリであれば大豆・・・というようなお話はされていました。でもあくまで先生は肉推しでしたけれどね(笑)

感想

とにかく渡辺先生がエネルギッシュで。あっという間の講演でした。

目新しいことはなんにも言っていないのに、すべて本で読んで知っていたことなのに、改めて先生の口から聴くことができて、理解も深まったしモチベーションの増加にもつながったと思います。

今までの常識とは違う食事法だけあって、理解して実践していても、不安になることは多々あります。だけど渡辺先生と、その講演を聞きに来た150人の聴講者を見たら、なんだか安心もしました。

コメント

  1. ヒイラギ より:

    こんにちは。
    最近拝見し始めました。
    MEC食というものも初めて知り、
    肉+卵+チーズだけでよくも色々作り出せるものだなぁ
    と読ませていただいています。
    私の場合は肉を食べると胃が持たれるので頻度を抑えてしまいがちです。

    MEC食が、健康長寿に良いものだとしても、日本では広がらないだろうな。と思います。
    米を消費しないということは、稲作が激減するということで、
    日本の文化・環境・経済体系に与える影響が大きすぎるでしょうし、
    肉類中心のMEC食が浸透したとして、日本に養豚・牛できるような平地がそんなにあるのか疑問です。結果、MEC食の浸透は=すでに50%を下回っている自給率の更なる低下を増長させる。&輸入に依存する比率がさらに上がり貿易赤字に繋がる&物流が止められた際に餓死者大量発生のリスク有り。

    日本国としてはMECは不向きっぽい。
    医療界は医療費の7割が国負担であることからも明らかなように国政とのつながりは強いでしょうから、医療界がMECを大仰に推奨することもないだろうと思います。

    大多数の食事はそのままとしても、「生卵を入れると、褥瘡にはテキメンに効きますよ」であれば、食が細くなってきた方にはMECに切替えられる社会体制になるといいなと思います。
    私は肉の消化はやたらと時間かかるんですが…。酵素の出が悪いのかな

    • るうこ より:

      ヒイラギさん
      コメントありがとうございます。
      そうですね、広まっていくにはいろいろな障壁もあるでしょう。私は、国民全員がMEC食を・・というのは現実的にありえないと思っています。仰るとおり、自給率の問題や、現実的にエンゲル係数の問題もありますしね。
      ただ、糖質制限やMEC食というものがもう少し知れ渡って、実践することを選択した人が苦労しない社会にはなってもいいんじゃないかなと思っています。
      肉を食べると胃がもたれるのは、肉そのものではなく脂の消化能力が落ちているからではないかと推察します。脂の少ないお肉から試されるといいかもしれません。あとはありきたりなことを言うと噛む回数を増やされるとか・・。